最強の血糖値抑制野菜「ゴーヤ」

糖尿病に良い食べ物は何か?つまり副作用に苦しめられることなく糖尿病を改善したいというとき、まず真っ先に挙がるのは「ゴーヤ」だろう。

ゴーヤ。苦瓜ともいうが、これはまるで糖尿病を改善するためにあるような野菜で、他の野菜や食品では替えがきかない。

その前に、糖尿病のしくみについて


糖尿病とは、血液中のブドウ糖濃度(血糖値)が異常に高くなる病気だ。

血糖値は通常であれば、正常の範囲を超えないようになっている。食事などで濃度があがれば、膵臓にある「ランゲルハンス島ベータ細胞」からインスリンを分泌する。
インスリンの働きによって、血液中のブドウ糖が細胞内に取り込まれ、血糖値が下がる。

健康な体であれば、このようなしくみによって血糖値は一定に保たれている。
糖尿病は、このインスリンの量が足りなくなったり、インスリンの働きが悪くなる病気なのだ。

ベータ細胞を刺激してインスリン分泌を促す「チャランチン」


さて、糖尿病の薬を処方されている者はご存知のことかもしれないが、糖尿病の治療薬には、以下のように種類がある。

・糖類の消化吸収をゆるやかにすることで血糖値が高くなりすぎることを防ぐ薬「食後過血糖改善薬」
・インスリンが働く効率を上げる薬「インスリン抵抗性改善薬」
・膵臓の「ランゲルハンス島ベータ細胞」を刺激してインスリンを分泌しやすくする「スルフォニル尿素剤」

上記のうち、スルフォニル尿素剤は糖尿病の根本原因であるランゲルハンス島ベータ細胞に働きかける強力なものではあるが、作用が強すぎて、場合によっては低血糖を起こしてしまうという副作用がある。

しかし、ゴーヤには「チャランチン」という成分が含まれている。チャランチンは、すい臓の働きを活性化し正常な働きに戻すように作用する脂溶性のタンパク質で、スルフォニル尿素剤と同様にベータ細胞を刺激してインスリンの分泌を促す働きがある。
しかも、低血糖を起こさない。なぜならチャランチンは、血糖値が下がるとアルファ細胞からのグルカゴンの分泌を促し血糖値を上げて調整するからだ。

血糖値が上がると下げ、下がると上げる。つまり単に血糖値を下げるだけではなく、調整する。だから低血糖を起こさないのである。

インスリンと似たような働きをする「コロソリン酸」と「モモルデシチン」


ゴーヤには、「コロソリン酸」が多く含まれる。コロソリン酸はインスリンと似たような働きをする。細胞膜上でGLUT4という物質を活性化することでブドウ糖を細胞内に取り込む作用があり、インスリン抵抗性(インスリンの働きの効率)を改善する。

また、「モモルデシチン」にも血糖値を下げる効果があり、それだけでなく血圧、コレステロールも下げる効果がある。

チャランチン、コロソリン酸、モモルデシチンといった成分が複合的に働きかけ、糖尿病の改善に役立つ。これだけ糖尿病に良い成分がつまっている食品はほかに無い。

ちなみに他にも、「共役リノレン酸」という、脂肪分解酵素のリパーセを活性化して、脂肪の分解を促進する効果や、がんやアレルギーの予防、脂肪燃焼といった効果がある成分も含まれている。また癌細胞を攻撃するナチュラルキラー細胞を 活性化させる「蛋白MAP30」も含まれている。

まさに最強の糖尿病改善食品だ。日常的にゴーヤを食べている沖縄県民が長寿県だというのもうなずける。

ゴーヤの万能性やゴーヤに入っている成分についてはこちらの記事にも詳しく書かれている。参考にされると良いだろう。
>>コロソリン酸がインスリン抵抗性を改善!肥満型糖尿病の救世主、期待の天然成分とは?
また、同サイトのこちらの記事もおすすめ。
>>糖尿病対策パーフェクトガイド